創始者スティルの名著『オステオパシーの哲学』を好きなところから翻訳していくコーナー<真に健康な身体>
オステオパシーの創始者A・T・スティルが著した
名著『オステオパシーの哲学』を
独断で好きなところから翻訳し
ご紹介していくコーナー。
<真に健康な身体>
我々は真の健康に目を向けるが、
それが意味するのは、
一部だけではなく身体全体が完全で調和しているということである。
我々は、そのときに限って愛と感動と畏敬の念に満たされる。
哲学者のところには、それとは違う観察の機会が訪れる。
我々は最も単純なものから最も高度なものまでを動きと死の中に眺め、
その中から局所に存在するあるいは全身に偏在する不調和を見出す。
そこで“何故”の書のページが開かれ、
苦悶すらする程の心理的な苦しみが呼び起こされる。
それは原因を知るためである。
四肢のどこかで、感覚、動き、栄養、そして随意的、非随意的な機能の顕現に対する問題を引き起こしている原因を知るためである。
哲学者の知性は、
骨、靭帯、筋、筋膜、
そして心臓から至るべき局所へと血液が流れていく経路を、
リンパ管やその内容とともに調べる。
神経、血管、そして全ての物質を全身へと巡らすあらゆる脈管、
とりわけ障害を負って問題が起こっている四肢への脈管を調べるのだ。
哲学者は探索を続け、
心臓へと行き来している血液を入手して調べるが、
満足のいく結果は得られない。
どうして欲しい結果が得られないのか、
謎はどこにあるのか、
力や活力のどういった特質や要素が抑えつけられているのか、
哲学者は“何故”の書の別のページを開いてみる。
哲学者の頭に到来したのは、
脳脊髄液が人体の中にある既知の要素の中で最上位の要素であり、
もし脳がこの流体を充分に供給しなければ、
身体には障害のある状態が残されるという考えである。
道理のわかる哲学者は、
この生命の大河に手を加えて枯れた大地に直ちに水を引かなければ、
健康という収穫物が永遠に失われることを理解する。
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