病気とは① うつ病の研究から
カムナビです。
だんだん暑くなってきました。
帯広が34℃という予報でびっくりしてます。
うつ病について、おもしろい情報が出てました。
90年代に「うつ病に関連する遺伝子を発見した」という研究が発表されていて、
それ以来20年間、うつ病とその遺伝子に関する論文が
大量に1000件ほど発表されていました。
私はこれに相当違和感を持っていました。
何故なら、オステオパシーでうつ病が良くなるからです。
「治りました!」という患者さんも経験しています。
遺伝子だけで決まるわけではありません。
そして、このたび発表された研究は、
10万人レベルという大規模な研究で(逆に、これまでは数百人規模だった)、
それらの遺伝子とうつ病との関係が、
これっぽっちも見つからなかった、というものでした。
過去20年に行われてきた研究は、紙くず同然だったというのです。
こういった話を聞くと、最近考えるのが、
現代医学は病気について、
■ 原因を突き止めたら治ると思っている
■ 原因が非常に少ない要素から成り立っている
と考えがちで、
さらに一般の方々はその思想の影響をモロに受けて
それを強化する形で思いっきりコミットさせられてしまっています。
このパラダイムはある限られた局面だけを捉えると正しく、有効ですが、
全体を見たときにはかなり無理が生じていて、間違いもたくさん起こしています。
これに基づいた健康論が巷には溢れかえっています。
「~が健康によい」「~は身体に悪い」といった類のものです。
私はこういった短絡的なパラダイムを修正しないといけないと思っています。
しかし、この根底には強大な経済原理も横たわっていて、
それにみんなが無意識に流されているので、
変えるのはなかなか難しいとは思います。
うつ病が「遺伝子だけ」が原因で起こるわけではありませんし、
逆の今回の研究が「うつ病に遺伝子は全く関係ない」
と言っているわけではありません。
うつ病を左右するセロトニン、その受容体を多く作れるかどうかに
遺伝子は少なからず関与するでしょう。
10万人という大きな数でおしなべられると、
逆にその影響が見えなくなってしまうのです。他の条件がたくさんあるからです。
統計はデザイン次第でこういうことを見落とします。
オステオパシーで構造を変えると良くなる人がいるので、
構造も関与するでしょう。
便移植で良くなる人もいるので、
腸内細菌も関与しているでしょう。
病気は色んな要素の原因から成っており、
それらの総量がある閾値を超えたときに、病気と呼ばれるものになる
と考えた方がよいのです。
もっと言えば、原因論すら捨て去ってしまった方がよいとも思っています。
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