カムナビです。

先週末は神戸でセミナーを受けてきました。

アメリカのドクターの講義でした。

アメリカではオステオパシーは医師ですので、当然ですが医学知識がとても豊富です。私が出会ったオステオパスには例外ありませんが、彼女も謙虚で知性があって素敵な人間性を持ち合わせた先生でした。家庭医としてクリニックで臨床に取り組まれておられます。

日本でもこのように徒手療法のできる家庭医がおられれば、

頭痛や腰痛などで困っておられる患者さんの状況が変わるのになと思いました。

さて、オステオパシーという徒手療法は、お子様の施術も得意分野としております。私の施術院にも０歳から高校生までの子供さんが来院されております。

オステオパシーは高度な技術と深い知識（アメリカでは医師が実施）が必要とされることから、日本にはしっかりとした施術者が少なく、そして謙虚なので、知名度が低くなっています。そのことから、施術を受けようとするにあたって疑問や不安をお持ちの方が多いようです。

そういったことから今回は、お子様の施術を検討されている方の疑問や不安にお答えしたいと思います。

＜疑問1＞　オステオパシーはどのような施術でしょうか？

主に手を用いて身体の構造を整える方法（徒手療法といいます）を用います。

一般的にテクニックは多岐にわたりますので一言では説明できませんが、他の分野の整体から比べれば、マイルドな方法が多いかもしれません。

私がお子様を施術する場合は、頭、背中、お腹、骨盤まわり、膝などに手をそっとあてて、組織と対話します。驚くほど軽いタッチですし、揉んだり動かしたりせず、手をあててるだけにみえるでしょう。ですが、ただ手をあててるだけではなく、組織の示す微細な動きに対峙してこちらも微細なバランスをとることで構造の変化を促します。

海外の動画を検索してみましたが、例えば次のページでは動画で施術シーンが見えます。私の施術もこのようなイメージです。参考にしてください。小児以外の動画も見れますね。

https://www.eso.ac.uk/clinic/our-clinics/childrens-clinic/

＜疑問２＞痛みや過度の刺激はありますか？

これまで、施術中に痛いと泣かれたことはありません。組織が解放するときに泣き出す場合がありますが、それは泣くことで正常な状態に戻ろうと、一緒にがんばってくれているのです。痛くて泣いているのと違うのはわかるでしょう。大人の場合も感情が解放されて泣き出す方もおられますが、これも痛くて泣いているのではありません。

また、施術後に問題が出たこともないといっていいかと思います。身体のバランスが変化するので何らかの応答、反応はでるかもしれません。大人の場合は、別の場所が痛くなる、身体がだるくなる、など好転反応と呼ぶものが現れることがありますが、小児ではあまり経験しません。大人ほど問題の蓄積が多くはないからでしょう。

ちなみに「問題」とか「好転」とか人間が勝手にジャッジしていますが、

こう考えること自体に問題があります（ここで「問題」という言葉を使うとややこしいですね）。発熱は問題でしょうか、治癒に向かう反応でしょうか？　痛みは問題でしょうか、身体をそれ以上動かさないでおくための警告でしょうか？　身体は単純にかつものすごい複雑なピタゴラスイッチを使って環境に適応しようと振舞っているだけです。問題かどうかを決めているのは社会的側面からです。

こういったパラダイムやイデオロギーのことは、他のところで書いていきたいと思います。

＜疑問３＞どんな病態に対応できますか？

これまで当院に来ていただいているのは、

発達障害、自閉症、てんかん、中耳炎、成長不全、斜視、原因不明の痛み、高次脳機能障害、側弯症、喘息、ダウン症、言語の問題、頭痛、捻挫や骨折などの外傷、オスグッド、

などでしょうか。

ただ、オステオパシーはこれらの病気を治すわけではございません。

健康を見つけるのが仕事です。健康を見つければ、自ずと改善がみられます。

通常医学の病名や問題点とは違う観点で見ていますので、病名にとらわれていませんし、どんな方でも施術は可能です。

＜疑問４＞子供がじっと施術が受けられるか心配なのですが

乳児、幼児、その他お持ちの問題によって、初回から施術ができない場合はあります。

通常医学のように、無理矢理ベッドに寝かせて押さえつけて何かをするようなことは絶対にいたしません。

受け入れてくれるのを待ちます。

２、３回施術できない例もありましたが、

不思議なことに、何回目かには例外なく施術できるようになっています。

施術がうまくいきだすと、内なる知性が「ここは安全で、自分の身体がよくなっていく」ことを理解するので、進んで施術を受けようとします。外から見ててもわからないと思いますが、手を通じて色んな感覚を受け取ります。

もし施術ができない場合（私の主観ですが）、その回は施術料はいただきませんので、無理に施術を受けさせようとせず、工夫しながら一緒にやっていきましょう。

＜疑問５＞特に子供は急なキャンセルが考えられますが、大丈夫ですか？

キャンセル料はいただいておりません。

140年の伝統を誇る本格的な徒手医学「オステオパシー」はカムナビへ。

カムナビの施術は帯広、江別、京都で受けられます。